2024年7月30日

GATの断熱工法

画像

外断熱

建物の外側に断熱材を設置し、熱の出入りを防ぐ工法です。

この方法では、断熱材を柱と壁の間に入れることで
建物全体を包み込むようにして断熱効果を高めます。

外断熱は快適な住環境を維持し、省エネルギー効果も期待できるため、
多くの住宅で採用されています。


外断熱の2つの工法

  • 湿式工法

    湿式工法は、軽量で透湿性のある断熱材を使用し、外壁のコンクリートに密着させる方法です。

    この工法では、断熱材が建物全体に軽く湿気を通しやすい特性を持つため、建物自体が軽くなり、結露などの問題を防ぎます。
  • 乾式工法

    乾式工法は、支持金具を使用して外装材を固定し、外壁と断熱材の間に水蒸気の通り道を設ける方法です。

    これにより、水蒸気が断熱材に直接触れることを防ぎ、断熱材の劣化を防ぐ効果があります。

使用される断熱材

繊維系断熱材
繊維系断熱材

繊維系断熱材には、グラスウール、セルロースファイバー、ロックウールなどがあります。

グラスウールガラスを細かい繊維状に加工したもので、断熱効果が高く、火に強い特性があります。

セルロースファイバーパルプや古紙を主原料とし、環境に優しい素材です。ロックウールは玄武岩や高炉スラグを主原料とし、高い耐火性と断熱性を持っています。
発泡プラスチック系断熱材
発泡プラスチック系断熱材

発泡プラスチック系断熱材には、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォームなどがあります。

ウレタンフォームクッションやスポンジに使われる素材で、柔軟性と断熱性が特徴です。ポリエチレンフォームは湿気に強く、耐久性があります。

ポリスチレンフォーム樹脂や発泡剤、難燃剤から作られ、軽量で高い断熱性能を持ちます。フェノールフォームはフェノール樹脂を主原料とし、発泡剤や硬化剤を混ぜて作られており、優れた断熱性能と耐火性を持っています。

画像

内断熱

建物の内側に断熱材を設置して、
外からの熱の侵入や室内の熱の逃げを防ぐ工法です。

この方法は、外気温の変動から室内を守り、
一年中快適な室温を保つことができます。

特にリフォームや改修が必要な既存の建物に適しており、
施工も比較的簡単です。


内断熱の2つの工法

  • 充填工法

    充填工法では、壁や床、天井の空洞に断熱材を詰め込みます。使用される主な断熱材には、グラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材があります。

    これらの材料は柔軟性が高く、空間にぴったりとフィットしやすいため、断熱層を均一に形成することができます。充填工法は、特に断熱層の厚みを調整しやすいという利点があり、必要に応じて断熱性能をカスタマイズできます。
  • 吹き込み工法

    吹き込み工法は、専用の機械を使って断熱材を壁内や屋根裏に吹き込む技術です。この方法でよく使用される断熱材には、セルロースファイバーや発泡ウレタンがあります。

    吹き込み工法は、隙間なく断熱材を充填できるため、非常に高い気密性を実現します。また、細かい隙間もしっかりと埋めることが可能なため、既存の建物のリフォームに最適です。

使用される断熱材

繊維系断熱材
繊維系断熱材

繊維系断熱材には、グラスウールやロックウールが含まれます。

グラスウール優れた断熱性と防音性で広く利用され、取り扱いの容易さも魅力の一つです。

ロックウール耐火性に非常に優れており、火災のリスクが懸念される場所での使用に適しています。
発泡プラスチック系断熱材
発泡プラスチック系断熱材

発泡プラスチック系断熱材には、発泡ウレタンとポリスチレンフォームが主に使用されます。

発泡ウレタン高い断熱性と気密性を持ち、施工が複雑な箇所にも柔軟に対応できるため、効率的な断熱が期待できます。

ポリスチレンフォームその軽量性と耐久性に優れ、特に湿度が高い環境でも性能を維持することができるため、多湿な地域でも安心して使用できます。

画像

外断熱と内断熱の違い

スクロール

断熱方式 メリット デメリット
外断熱 ・建物全体を覆うので気密性が高い
・防湿性に優れ、結露ができにくい
・柱の部材が保護される
・建物の劣化を抑え、寿命を延ばせる
・省エネにつながる
・大がかりな工事となるため、費用がかさむ
・工事によって建物の幅が広がるので敷地に余裕が必要
・発泡素材の場合はシロアリ対策も必要
・気密性が高いので、換気をどのように行うかを考える必要がある
・断熱材の上に外壁を置くので、耐震性に懸念がある
内断熱 ・外断熱と比べて工事費が抑えられる
・ほとんどの断熱材を使えるので、コストダウンを図れる
・短時間のエアコン使用でも適温に保てるので、電気代を節約できる
・外壁に影響が出ないので、住宅のデザイン性が損なわれない
・多くの施工会社があり、技術面が確立されている
・湿気がたまりやすい
・断熱材がない部分では熱損失が生まれる
・結露が起きやすい
・配線や配管の場所を変更するのが難しい
・部材を傷めやすい

水道管の凍結防止ヒーターの電気代について

寒冷地では水道管の凍結防止ヒーターが必要ですが、
その電気代はどのくらいかかるのでしょうか?

  • 電気消費量の計算

    一般的な凍結防止ヒーターは1メートルあたり13Wの電力を消費します。寒冷地では、効率的に凍結を防ぐために、水道管に対して1.5倍から2倍の長さのヒーターを巻くことが推奨されます。

    例えば、水道管が2メートルの場合、ヒーターは最低でも3メートル必要となり、39Wの電力を消費します。
  • 家庭全体の電気代

    家庭内には通常、10か所ほどの凍結防止ヒーターが設置されます。これにより、総消費電力は390Wに達します。

    この消費量はエアコンの使用量とほぼ同等で、シーズン中(11月から4月の6か月間)にわたって使用する場合、電気代は約4万円に達することになります。

長期的な視点

GATでは、住宅は長期にわたり使用するものであり、
品質と実用性が重要だと考えています。

長く愛される住まいに
長く愛される住まいに

たとえ古くなった家でも、優れたデザインと機能を持つ住宅は長く愛される住まいになると考えます。

こうした住宅は、次世代にも引き継がれ、持続可能な住まいとして価値を保ち続けます。

凍結防止ヒーターの電気代は確かに高額ですが、長期的に見れば、その投資は住まいの快適さと安全性を確保するために必要なものであるといえます。

お施主様とともに、永続的で価値ある住宅を目指すことが、持続可能な未来に貢献すると考えています。

【GATの断熱工法】冬場の特徴

凍結防止ヒーター

内断熱の凍結防止方法

通常の内断熱工法では床下の給水・給湯管へは「凍結防止ヒーター」を配管に巻き付けて冬季間凍結を防止します。

しかし、意外と電気代がかかるので一般のご家庭では思わぬ出費となることが岩手県では懸念されています。

また、一般の住宅では凍結期間以外はヒーターをコンセントから外したり高価ですが温度センサー付きのヒーターを使用したりして対策をしています。 この場合の弊害もありヒーターをコンセントから抜いた場合にそれを忘れてしまい、凍結被害にあうケースも毎年聞かされています。

外断熱

GATの外断熱による効果

GATでは完全外断熱あり、床下も小屋裏も室内と同温、同湿である為、この心配は一切ありません、(ヒーターを巻きません)ですので、極寒時、酷暑時に床下点検口や小屋裏点検口を開けて内部に入ってもヒートショックは感じられません。

人が快適で住宅も快適な環境を永年その性能を維持するためにGATは外部としっかり気密ラインを明確にして気密をとり、虫一匹と入ることを許さない完全外断熱工法を確立しております。

知って得する魔法の「小冊子」限定プレゼント無料

  • 小冊子
  • イベント